元珈琲屋が語る、コーヒー器具の選び方4選。

奥深きコーヒーの世界。繊細な味の違いには、様々な要因が影響しています。

今日はその中で一番ピンとくるであろう、器具についてのお話をしてみます。家で淹れる第一の関門がコーヒー器具だと思うので、この記事を読んでコーヒーはじめようって思ってくれたら飛んで喜びます。

コーヒー器具をざっと紹介。

今日ご紹介する器具は4つ。なじみのあるものとそうでないものがあると思います。理屈は今回ははしょりますが、豆の挽き具合順(細かい→粗い)に並べてみました。

エスプレッソマシン
 →エスプレッソというめっっっちゃ濃いコーヒーを淹れる機械です。そう、器具というより機械なんです。

エアロプレス
 →ここ数年、北欧を中心に流行ったらしい。馴染みのないおもしろいマシンです。

ドリップ
 →コーヒーと言えばこれ!ちょろちょろとお湯を足して淹れるやつです。いろんなバリエーションがあるらしい。

コーヒープレス
 →スターバックスでやたらおすすめされている器具。確かに味がはっきり分かるしラク。

それぞれを、味のおすすめ度・難しさや手間・コストパフォーマンスの3つに分けて、★の数で評価してみました!

エスプレッソマシン

エスプレッソマシン

味うまい? ★☆☆ 家庭でとびきりのは難しいかな…
難しい?? ★★☆ 覚えれば簡単、手間が多い
お得かな? ★☆☆ 数万円するのでお得じゃないね

ラテやカプチーノを家で作りたかったらエスプレッソマシン。慣れれば簡単にそこそこのものを作れます。慣れるまでが大変、かつ初期費用がかなりかかるので、結構本気な人以外にはおすすめしてません。

エアロプレス

エアロプレス

味うまい? ★★★ 豆の特徴がパーンと出ます
難しい?? ★★★ 自分好みの淹れ方に辿り着くまでが長い
お得かな? ★★☆ 数千円でケトルもいらないからお得かな

最近のコーヒー界は、焙煎を短めにして、豆本来の味を全面に出してくるものが多い。そんなコーヒー豆の特徴をダイレクトに楽しみたかったらこれ。豆にお湯を注いで、ちょっとかき混ぜて、上から手で圧力をかけて抽出します。香りや口に含んだときのインパクトはほんとにすごいよ。風味がジュースみたいにしっかりついてる。中級者向け。

ドリップ

ドリップ

味うまい? ★☆☆ よく言えばやわらか、悪く言えばぼんやり
難しい?? ★★☆ お湯の注ぎ方は練習が必要
お得かな? ★★★ 数百円で始められます

コーヒー器具といえばこれ。ぼくが一番語れるのもこれ。ほとんどのコーヒー屋においてあるのもこれ。ペーパーがコーヒー豆の油分を吸うので、味がふんわりして誰でも飲みやすいコーヒーが出来ます。いろんな形があって、注ぎ方もいろいろあって、微妙に味を変えられます。その分慣れが必要です。初級者から上級者まで。

コーヒープレス

コーヒープレス

味うまい? ★★☆ ワイルドです
難しい?? ★☆☆ チョーーー簡単
お得かな? ★★☆ 初期投資の数千円のみ

コーヒー屋のバイヤーがテイスティングする”カッピング”という方法に一番近い味です。豆入れてお湯入れて4分待つだけ。誰にでも淹れられます。味はワイルド、しっかりめなので好き嫌いが別れるかも。とにかくラクなので初心者向け。

ぼくが使っている器具

最後に、5年半珈琲屋で働いたぼくが使っている器具の紹介です。

いつも家で飲むときはこれ。

??笑 アイスコーヒー用と書いてありますが、もちろんホットで飲みますよ。

上の部分が普通の円すいドリッパーになっているので、これを直接カップに乗せて抽出します。夏どうしてもアイスが欲しかったら、下の部分に氷をつめて抽出すると、急冷されておいしいアイスコーヒーができます。

それから、おいしさ追求の結果こんなんも使ってます。

ミルは多分いま市場に出回ってるやつではこれが一番。セラミック刃なので長持ち、丸洗いもできます。持ちやすくて挽きやすい。見た目も悪くない。そして安い!!!

で、ちょっといいコーヒーが手に入ったときだけ、プレスやエアロプレスを使って淹れます。将来は車がまんして業務用のエスプレッソマシン買います笑

というわけで、淡々と紹介してみました。本気でご購入をお考えの方は、ぜひぼくまたはぼくの古巣のお店でご相談ください!(((o(*゚▽゚*)o)))

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